ブログ

割とコンピュータよりの情報をお届けします。

Phidgets 温度センサ4入力USB熱電対インタフェースを使ってみた

Phidgets 温度センサ4入力USB熱電対インタフェースを購入してみた.
なかなか使いやすく良いが,残念な点もある.

良い点

安いところ.
そしてドライバーをインストールする必要がない点.(NIの商品より安く使い始められてドライバもいらない)
PhidgetsのWEBサイトでライブラリを配布しているが,このライブラリはシステム全体に入れる必要はなく,アプリケーションに添付するだけでも良い.(開発する場合にはNugetパッケージのインストールだけで良い)

残念な点

USBケーブルが付属しないので,別途購入する必要がある.(用意しないと使えない)
K型熱電対で分解能は0.04 度であるようなことが仕様書に書いてあるが,実際に使ってみると,確かに高い分解能の表示はしてくれるが,0.4 度程度の段差が生じる.仕様に特別に項目を設けて「Ambient Temperature Error Max ±0.5」 Kとあったのでこれのことを言っていると思われる.
(通常の表示では気付かないかもしれないが,使用したいサンプリング周波数よりオーバーサンプリングしてデジタルでローパスフィルタを掛けると量子化雑音の低減を期待できるが,確かにうまくいっている時間帯もあったが,隠しきれないステップが現れた.)
冷接点補償か何かのセンサの分解能が不足しているか量子化雑音を気にしないエンジニアがファームウェアの補償の部分を書いているのではないかと疑っている.
安いだけはある.

残念な点に対する対策(現在はこうすればうまく段差が消えるだろうという見込みの段階

0-3チャンネルに熱電対入力があるのと,4チャンネルに内蔵の温度入力ICのサンプリングがつながっている
おそらく,この1048_0B というIDのついた商品では,0-3チャンネルの値は4チャンネルの入力で補正されている.

この商品では0-3チャンネル(4チャンネル分)については電圧としてもサンプリングできるらしいので確認してみたい.ここで補償か何かのセンサの分解能が不足していることが確認できれば,自分で式を書いて滑らかになるように訂正することができる かも
温度ICの温度の値がブラックボックスになっていないのは良い.

仮想的には,測定点での起電力Aに測定器側での起電力Bの差A-Bが電圧入力に入っているはずである.
温度から熱起電力を換算する多項式近似はJISに掲載されている.
普通に使用する部分では,一対一対応なので熱起電力から温度を換算する式(関数)も作ることができる.

2019/03/27 コンピュータ   TakeMe
< 前の記事     一覧へ     後の記事 >

コメント送信フォーム


※ Eメールは公開されません
Loading...
 画像の文字を入力してください